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映画レビュー:No.694 ヒットマンズ・ボディガード

ヒットマンズボディガード
118分 / アメリカ
公開:2017年8月18日(日本劇場未公開)
監督:パトリック・ヒューズ
出演:ライアン・レイノルズ
サミュエル・L・ジャクソン
ゲイリー・オールドマン
サルマ・ハエック
エロディ・ユン







この記事はネタバレを含みます。ご了承下さい。




ここ数年で一番思い切りの良い髪型してる。

▼ザ・本格アクション映画
全編がほぼほぼアクションのためのアクションで進む、めちゃめちゃど直球なアクション映画。
話全然進まないし責任も取らない。暴力を使ってスカッと解決。潔くてよろし。
正直感想もアクションシーンが面白かったです、という事以外あまり書くことが無いのだけど、そういう前提で諸々雑感だけ残しておこうと思う。

▼短所を補うのではなく長所を前に出す作り
コレオグラフィーがしっかりしていて、何をしてるかめちゃめちゃわかりやすい上にしっかりその状況を活かしたアクションを撮ってて楽しかった。
特に位置関係の示し方が抜群に上手くて、街中を結構な範囲で移動していくチェイスシーンでも誰がどのくらいの距離感なのかしっかり見せきっているからロジックもしっかりしている。技術的にかなり手慣れている印象だった。
コンビのデコボコぷりも程よく補完が効いてて良い。二人共ボケに安定感がある。
こことここがこの作品の面白い部分ですというのをよくわかってる印象で、作品の長所が積極的に前に出るようにエンタメ増し増しな作りにしたことが良かったのだと思う。

▼主人公は大丈夫という安心な展開
ただ冒頭にとある狙撃のシーンから映画が始まるのだけど、あの一撃でこの作品の中で何が安全で何が危険なのか、あらかたのリアリティは全部吹っ飛ぶ。
最後までそこの機能不全は解消されてなくて、本域で手段を選ばないなら終盤にサミュエル・L・ジャクソンが法廷に乗り込むところとかあんな入廷のしかためちゃめちゃ危ないと思うし、その直後のめちゃめちゃ強引な展開を考えてもあそこで何も起こらないことが不思議でしょうがなかった。

▼サスペンスの機能不全と冗長の原因
加えてタイムリミットサスペンスとしてもそのハラハラは超絶希薄な作り。
それはなぜかというと登場人物たちがそこに全然かかずらわないからで、楽しいアクションシーンを沢山入れ込みましたという弊害で本筋を見失う箇所が多い。
チェイスシーンで逃げ切ってアイコンタクトしてたら追いつかれたところとかそういう事やってるから長くなるんだよという感じ。サミュエル・L・ジャクソンも思わず二度見。
会話シーンは会話シーンで一気に映画としてのダイナミズムを失ってしまうし、全体的にアクションとキャラクター説明を同時に上手にこなせる監督ではないのかなと思った。だから2時間ぴったしくらいの上映時間でも体感では結構長い。

▼言ったもん負けなツッコミ
あとたった一つの司法取引のために流石に暴れすぎ。ライアン・レイノルズもただの個人事業主だし法的観点を持ち出せば前科1000個くらいつくんじゃないかと思う。言ったもん負けだけど。
市民の手を借りた挙げ句銃殺を見せつけるくだりは普通にヒいた。

まあ普通に楽しい以上でも以下でもないというジャンル映画として及第点な面白さ。
きちんと映画的スケールがあるしNetflix配給作でも劇場公開してほしいなあと昨年のオクジャに続いて願ってやまないやつ。

★★★★★★★ / 7.0点

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