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映画レビュー:No.698 レディ・プレイヤー1(原題「Ready Player One」)

レディプレイヤー1
130分 / アメリカ
公開:2018年3月29日(日本公開:2018年4月20日)
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:タイ・シェリダン
オリヴィア・クック
マーク・ライランス
サイモン・ペッグ







この記事はネタバレを含みます。ご了承下さい。



ハイライト映像だけ見て「いい選手だ」とか言う人がいるけどハイライトシーンをまとめれば俺だっていい選手だよ。

▼映画の中の"ゲーム性"の描写
個人的には良かったところとダメだったところが割とはっきりしてる映画だった。
冒頭から相当説明が必要な世界観の割に設定がオープンすぎて、ここまで何でも出来てしまうと映画として必然性のある描写を続けるのは難しいんじゃないかって不安になったし、正直そこは最後まで弱かった。
特に最初のレースシーンで物語全体のリアリティ的な説得力が著しく削がれていると思ってて、今まで誰もクリアしたこと無いという説明で始まる割に早速ゴール手前までたどり着けてしまうし、そこからのゴールできないというロジックに関しては「ゲームの難易度ってそういうもんじゃないだろ」ってちょっと笑ってしまった。
その後のクリアのための攻略法にしてもゲームデバッガー的な発想力さえあれば割と簡単に見つけられそうなもので、正直この映画の「ゲーム性」というものに対する造詣に相当不信感を持った。
その後も全体的にゲームの謎解きはサックサクだしヒントもめちゃめちゃ親切だしアイテムがぶっ壊れクラスで万能だし、主人公だからクリアできるという必然性もサスペンスも全く無くて大筋では超絶都合が良い。
賭かってるものの大きさに対して難易度が全然釣り合って無い。ヒントを手に入れればあんな速攻でクリアできるゲームってどうよ?

▼根底にあるカルチャーの担い手への愛情
物語が進むに連れてポップカルチャーを総括しながらそれらは長く愛してくれる観客と一緒にここまで来たものだという文化論になっていくのがとても良かった。
僕はどうしても映画と観客の関係に重ねて観てしまったけど、どちらにせよ創作物っていうのはそれを使って金儲けをしようと企むやつらのものではなくいつだってそれを愛してくれるお前らの味方だぞという話をしているのだと思う。
特に長らくポップカルチャーを牽引して沢山の観客を感動させてきたスピルバーグもまた観客の存在によって救われてきたのかと思うとなんだかとても嬉しかった。
ありがとう、ありがとうって感じ。

▼大人な着地のフィクション論
一方でこの映画自体がフィクション論の寓話として正しく機能しているのも素晴らしい。
「ゲームばっかりしてるあいつはダメだ」と言われてきた世界中のボンクラは勇気をもらったんじゃないかと思うし、最後にはその先もきちんと示す大人な着地。
そうだぞ、現実あってこそのフィクションだ。でも寓意や疑似体験によって広がる世界がある。
まあハリデーが「ゲームやりすぎるな」って言うのは少し無責任な気もするが。

とりあえず僕がオアシスをプレイするならACIDMANのボーカルになりたい。

★★★★★★★ / 7.0点

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