FC2ブログ

映画レビュー:No.709 デッドプール2

デッドプール2
120分 / アメリカ / R15+
公開:2018年5月18日(日本公開:2018年6月1日)
監督:デヴィッド・リーチ
出演:ライアン・レイノルズ
ジョシュ・ブローリン
モリーナ・バッカリン
ジュリアン・デニソン
ザジー・ビーツ
ブリアナ・ヒルデブランド
忽那汐里
ビル・スカルスガルド






この記事はネタバレを含みます。ご了承下さい。




最近はアイロンがけにハマっている。

▼作品の良かったとこ~過剰なギャグとアクションシーンの設計
割引率が高いから毎月1日に嬉々としてTOHOシネマズを利用する吝嗇家。今月もここぞとばかりに3本まとめ打ち。TOHOシネマズは基本的に1日か14日にしか使いたくない。

ちょっとどうかと思うくらいギャグ優先度の高い脚本で「なんかテンポ悪いなあ」という印象も持ったのだけど、その手のサービスを素直に受け取る気持ちで見ればとっても楽しい映画だと思う。メタギャグ、外しギャグとスキあらば話が脇道にそれるんで楽しいけど話が進まない。話が進まないけど楽しい。

あとやっぱり流石ジョン・ウィックやアトミックブロンドの監督だけあって凄まじいアクション設計。ほんと今どきのVFXってなんでもできるんだなって改めて実感するくらい場所、物、人、カメラワークに制約を感じさせないアクションシーンがこれでもかと続く。
ただ自由だからこそ作り手のイマジネーションが試されている部分もあるだろうな。実際グリーンバックの前でアクション演出をするのとかめちゃめちゃ難しそうだし、やっぱり場面設計とか見せ方とかにそれ相応の創意工夫がないと印象に残るアクションシーンは出来ないだろうと思う。

▼脚本の詰めの甘さ~アクションが無くなっていく展開
それだけに映画としてクライマックスに向けてアクションシーンが目減りする話にしてしまったことが少しもったいなかった。
それ以外にも全体的に脚本が甘めで、なんていうかデッドプールという作品のポテンシャルが十分に引き出せていないような残尿感がある。

まずケーブルのキャラクターの説明が下手だと思った。彼が最初にいる燃えた部屋は冒頭で爆発したデッドプールの家なのかと思ったくらいで、なんかもっと飲み込みやすい語り口があったんじゃないかと思う。
そもそも彼の動機にデッドプールが共感するっていうのはなんていうからしくない。終盤に敵役が反転するのだけど、それによって暴力で解決できる相手がいなくなってしまってすごくストレートな説得の構造になってしまい明確に失速する。ウェット&ギャグな平場に流れ過ぎているように思う。
ケーブルと協調する構図にしないでデッドプールならではのロジックでケーブルとラッセルを同時に説得するシーンになっていると良かったのにな。もしくは最終的にジャガーノートを倒すようにするだけでも全然楽しさが違った。現状はくどいしあんまり絵的に目を見張る工夫もない。

▼全体的に感じるデッドプールらしくなさ
あとやっぱりデッドプールに新しい映画作るほどの動機は無いんだなと思った。
前作でそこにむけて散々頑張った恋人をあっさり殺す続編がちょっとどうなんだっていうのもあるんだけど、何より本作はその死が本筋と本質的に関係ないっていうところがちょっとキャラクターに愛がない気がする。だから物語の動機として破綻してるし。
最終的な仲良しこよしもデップーらしくない。能力がなくなるっていう反則設定の首輪が外れるロジックも全然納得できなかったんだけど、あれ何?「ひどい脚本だ」ってやつ?

単独でどこにでもやってくるケーブルが、話の止まってるシーンで何してるのか不明なのもあんまり上手くない。ラッセルを襲撃するのにもっと良いタイミングいくらでもあっただろうと思う。
あとこれはどうでもいいんだけどX-MEN世界なのにタイムリープの時間軸の設定はパラレルじゃなくて一元管理なのね。大元と絶てば全部塗り替わるやつ。歴史を変えてしまうのはダメだってなんかの映画で言ってたぞ。

とまああれやこれや気になる部分は全部脚本なので、それ以外の画面で起きることとかキャラクターとかにはきっちり満足しました。需要と供給が噛み合った続編だと思う。
ちなみに一番好きなのはXフォースが目も当てられないほど無様に全滅していくところ。すげえ時間かけてすげえくだらねえことするなと思った。
ドミノのキャラが良かったのだけど彼女がメインキャラクターだということは宣伝で知ってしまっていたので、なんの情報もなしに観ていたらもっと彼女が一番優秀だったという展開に驚けたかもしれないな。渋谷駅の井の頭線とJRの乗り換え通路にこれでもかと宣伝を打ってあって否が応でも目に入ってしまった。僕はああいうプロモーションが苦手です。
忽那汐里のキャラクターがユキオって名前で変だなあと思ったんだけど、あれは女装した男ということでいいのだろうか。

★★★★★★★ / 7.0点

↓あと拍手をください。切実に。
関連記事
スポンサーサイト

Comments 0

Leave a reply