放談主義

20.01.11僕モテ関西サミット2019年間ベストふりかえり 十人目:ねことおでかけさん編

2020/05/18
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今年も1月11日に京都にて津々浦々の映画ファンが集まり2019年の年間ベストを語り合う回が開催されました。
人のベストを聞くと観たい映画が増えてしまうのは世の常ですが、しっかり記録に残すことでアーカイブ性を高めてそれぞれの映画鑑賞にフィードバックされればいいなと思って今回はそれぞれのベスト10のプレゼンを書き起こすことにしました。
参加者は発表順にみなそこさん、すきやばし太郎くん、がどくん、ジャンキーグラマラスさん、ペキンパーさん、chihhieさん、ゆかさん、よーしゅけさん、なんすけさん、ねことおでかけさん、そしてけんすの11人です。
書き起こしとして拙いところもあるかと思いますが楽しんで読んでもらえれば幸いです。

一人目:みなそこさん編
二人目:すきやばし太郎くん編
三人目:がどくん編
四人目:ジャンキーグラマラスさん編
五人目:ペキンパーさん編
六人目:chihhieさん
七人目:ゆかさん
八人目:よーしゅけさん
九人目:なんすけさん


十人目:ねことおでかけ(兵庫)

2019年ベスト10
01 ホテル・ムンバイ
02 マックイーン:モードの反逆児
03 プライベート・ウォー
04 バジュランギおじさんと、小さな迷子
05 ブラインドスポッティング
06 ガリーボーイ
07 アベンジャーズ/エンドゲーム
08 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
09 ゴーストランドの惨劇
10 パドマーワト 女神の誕生


ねことおでかけ「とりあえず今年日本で公開したインド映画って国際映画祭とかの上映も含めたら14本あったんですね」

ゆか「とりあえずインドの話なんや(笑)」

けんす「へー、良いデータですね」

ねこ「とりあえず12本観れてて、劇場以外で旧作や英語字幕の上映も含めたら28本観ました」

chihhie「すごーい!!」

みなそこ「インド映画評論家になれるんちゃう?(笑)」

ねこ「もし時間が余ったらそれも入れていきつつ。とりあえずランキングは10位、『パドマーワト 女神の誕生』」

けん「早速インド映画だ!」

ねこ「2019年はバンサーリー監督に出会ってしまった。完全に監督推しです。バンサーリーの映画はよく「美の暴力」って言われてるんですけど」

ゆか「かっこいい!」

ねこ「お金かけてない映画もお金かけてる映画もとにかく映像がきれいだし、重いテーマを選んで撮ったりする監督なんでかなり見ごたえがあります。とても好きでした」

みな「ふむふむ」

ねこ「9位が『ゴーストランドの惨劇』」

一同「おー!!」

ねこ「インド映画以外も入ります(笑)」

けん「もちろん!」

ゆか「そらそうや(笑)」

ねこ「良い部分はみんな言ってるように、物語の装飾の力。
映画の物語が始まる前に文章が出るんですね。最後まで観た後に最初を思い出したら「うわ、もうあそこから始まってる」ってところもすごく良かったです」

みな「まさにね」

ねこ「8位が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。これはもうブラッド・ピットがごちそうさまですという感じ。」

みな、けん「ブラッド・ピット"が"!(笑)」

ねこ「全て良かったです。車を運転している姿だけでも幸せになる」

ゆか「かっこいいよねえー」

けん「そういう映画ありますよね。こいつ観てるだけでいくらでも行けるって」

ねこ「今のこの年齢のこのブラッド・ピットをスクリーンで観れてる嬉しさと言うか。昔からずっと好きで観てきてるけど、こんなこの人かっこよかったんや!っていうのがビックリしました」

ジャンキーグラマラス「再認識!」

ねこ「ラストも「もしかしたらこうなったかもしれない未来」っていうのを見せてくれたし、ワンハリがあったおかげで「シャロン・テート=あの事件」ではなく「シャロン・テート=ワンハリ良かったね」っていう、そう印象が変わったのも映画ってすごいなって」

なんすけ「あー、ねえ...」

ねこ「7位が『アベンジャーズ/エンドゲーム』。これ上半期1位だったんですけど」

なん「おー...めっちゃ下がってる」

ねこ「でも上半期も下半期も含めてMCUとかこういうのがランキングに入ったのは初めてだったので!
やっぱりクリヘムの声が裏返る瞬間、あそこが一番泣きました!」

なん「ははは!(笑)」

ゆか「泣いたんや!(笑)」

よーしゅけ「わかるわかる。僕も泣きましたよ」

ねこ「次、6位が『ガリーボーイ』」

ゆか「おー!ここや!」

ねこ「話が素晴らしいっていうのもあるんですけど、インドのラップを聴けたっていう新鮮さもすごいありました。
宇多丸さんの話を聞いてたら「90年代のラップが俺らにはドンピシャ」って言っていて。私も昔からRHYMESTERとかが好きで90年代後半から2000年代頭のヒップホップを聴いてたからハマるんやなって。サントラが好きでめちゃめちゃ聴いてます。」

けん「NASが出てくるんですよね」

ねこ「スラムに住んでる主人公の話なんですけど、感想とか見てたら「スラム育ちなのに大学言ってるやん」とか、それは親が努力してくれたから行けてるわけやけど、そういうスラム育ちなのに学校行ってるとか仕事があるとかに対して「底辺描写の足りなさがどうなん?」みたいなことをたまに見かけて」

みな「うーん、なるほど」

ねこ「それって『JOKER』の感想でも結構見かけて。精神に問題抱えてるけど家もあるし仕事もあるやんって。そこに言及するのはちょっとなんかどうなんかなって思いもあったりして......色々考えました」

よー「そうですね」

ねこ「ガリーボーイは劇中に登場するMCシェールっていうめちゃ男前のラッパーがいるんですけど」

みな「その人がヤバいんですよね!」

ねこ「その人が「誰にでも語るべき物語はあるから自分のことをラップすればいいんだ」って言うところもすごい良かった」

ゆか「ねー!かっこいい!泣いちゃうシーン!」

ねこ「ガリーボーイが上映されたからインドのヒップホップの認知度がすごい上がったらしくて、シーン自体も盛り上がりを見せてたりとかしてるそうです」

けん「良いなあ、その話」

ねこ「5位は『ブラインドスポッティング』」

よー「繋がってるなあ」

ねこ「ラップの使い方がすごく良かったです。フリースタイルっていう言葉遊びの楽しさっていうのも観てて伝わってくるし、楽しいだけじゃないっていうのがガツンと目の当たりになる瞬間もあったし」

みな「うんうん」

ねこ「黒人と白人の間の問題っていうあんまり意識してなかったところを描いていたのも良かった。白人の方の男の子がトム・ハーディに似てるなと思って。私トム・ハーディ好きなのでそこもちょっと楽しかったです」

けん「そういう評価ですか?(笑)」

ねこ「4位は『バジュランギおじさんと、小さな迷子』」

ゆか「あれ去年か!」

ねこ「これは上半期に入れてなくて。1月に公開されてすぐ観に行ったから、勘違いしていて一昨年の作品だと思ってたんです(笑) よーしゅけさんが上半期に入れていて「あれ?」と思って、よくよく考えたら2019年やったので復活しました!(笑)」

ジャン「復活の4位!(笑)」

ねこ「実は昨日もちょっと観ていたんですけど」

けん「ちゃんとガソリンに火を付けていく」

ねこ「この映画も現実問題が見える。パキスタンの女の子がインドで迷子になってパキスタンの親元に送り届けるって話なんですけど、実際インドとパキスタンの情勢が悪いっていうのがあって」

よー「うんうん」

ねこ「映画の中でも「パキスタンなんか行くな」みたいな話もありつつ、宗教とか国とか先入観あっての壁や価値観の違いとかを乗り越えていく。国も宗教も違うけど絆が生まれる話を描いていてすごく良かったです」

けん「ほー」

ねこ「インド映画って大げさというか、主役はどこまでもかっこよくて悪役はとことん悪いとか、悲惨な話はめちゃめちゃ悲惨とかあるんですけど、全てをやりすぎなとこまでとことんやるっていうのがインド映画の良いところかなと思います」

ゆか「先生みたい。聞き入ってしまうね」

ねこ「3位が『プライベート・ウォー』です」

みな「あれめっちゃ良かった!」

chihhie「ロザムンド・パイクですね」

ねこ「戦場記者の話。これは劇中でもセリフで言われるけど政治面とかどういう兵器を使ってるとかそういうのは興味がないと。あくまで自分の住んでる生活圏が突然戦場になってしまった人たちの話をとにかく世界中に届けるために私は取材に行くっていうのがかっこよかった」

みな「"人"なんですよね」

ねこ「そんなに知らなかった人の話だったので衝撃を受けました」

けん「『バハールの涙』に出てきますよね?取材に来る人として」

chihhie「逆側からの話なんですよね」

ねこ「本人として描いているかはわからないけど。ぽい感じの人かな。
2位が『マックイーン:モードの反逆児』」

けん「オススメしてもらって観に行きましたけど良かったですね」

ねこ「素材が豊富っていうのもあるし、素材の使い方も上手かったっていうのがあります。ただデザイナー本人がすごい人やから良い映画になってるっていうだけじゃなくて、作り手のクオリティの高さっていうのもちゃんと観れるドキュメンタリやったなと」

けん「結構脚本的な構成ですよね。起承転結を感じるような話運びというか」

ねこ「章立てて話が進んでいくね。だから全くマックイーンのことを知らない人が観ても観終わったらちょっとマックイーンのことが好きになるみたいな内容」

けん「彼の一生の毀誉褒貶が見えるみたいな感じですよね」

ねこ「マイケル・ナイマンの友達なんやけど、その曲を使ってたりしてそれもすごい良かったです。
1位は『ホテル・ムンバイ』です。これが1位に来たっていうのは自分でも意外(笑)」

けん「めっちゃ褒められてた印象はありましたよ(笑)」

よー「あれめっちゃ面白かった」

ゆか「観た人の満足度がめちゃくちゃ高いよね」

ねこ「パニック映画でもないけど、実際にテロに遭った時に自分がどう動くべきかというのをすごい考えさせられたし、背景を知れば知るほどさらに深みが出る」

みな「ふむふむ」

ねこ「パキスタンのテロリストがインドの色んな場所でテロを起こすっていう実際に起こった事件を描いた話で。舞台になったホテルは元々シーク教の人が開いたホテルなんやけど、その人は昔人種差別を受けて泊まりたかったホテルに泊まれへんかって、だったら自分は人種やカースト関係なく誰でも泊まれるホテルを作ろうとタージマハルパレスホテルを作った。映画でもテロが起きたときに避難してきた人を受け入れるっていうシーンがあるんやけど」

けん「なるほどなあ」

ねこ「そこが後の展開に繋がったりとか見せ方が上手い。
テロリスト側を結構しっかり描いていて、両方の葛藤を知れたのもすごい良かったです。オススメです!」

一同「おー!」

ねこ「『バジュランギおじさんと、小さな迷子』と『ホテル・ムンバイ』を同じ年に観れたっていうのが思い返すと良かった」

ゆか「インドとパキスタンについての映画」

ねこ「片方は寓話的だけど幸せな展開で、もう一方はホンマの現実を描いている」

みな「リアルなものをね」

ねこ「ちなみに『バジュランギおじさんと、小さな迷子』の原題は『Bajrangi Bhaijaan』っていうんやけど、「バジュランギ」はハヌマーンっていう猿の神様の別名なんやけど、それを信仰している主人公で通称としてみんなに呼ばれている。「Bhaijaan」はパキスタンの言葉で「兄貴」っていう意味」

みな「両国語がくっついてるんや!」

ねこ「タイトルからして両国の友好をみたいな感じ」

ゆか「それはグッと来るね!」

ねこ「だからパキスタンの人たちが「バイジャーン!」「バイジャーン!」って言うのがね」

みな「クライマックスがね、本当にやりすぎなくらいやりすぎなレベルに行くけど本当に泣ける。ボロ泣きしちゃった」

ねこ「『バジュランギおじさんと、小さな迷子』では主人公のことをパキスタンの人たちがバイジャーンって何回も言うんやけど、それが『ホテル・ムンバイ』ではテロリストが指導者のことをバイジャーンって言う」

よー「うわー」

みな「なるほど!深い!」

ゆか「両方観ないとですね!」

ねこ「これは併せて観てほしいです」

ペキンパー「映画秘宝で記事書けるんちゃう?(笑)」

chihhie「インド映画好きな人はみんなそのレベルで観てるんですか?(笑)」

ねこ「色んな映画観つつインド映画もって人もいるけど、やっぱり特化して観てる。特化してる人は英語字幕とか関係ない。インドに行ってNetflixでインドで観れる映画を全部落としてきて日本で観るとか」

がど「えー!すごいな!」

けん「それできるんだ...」

みな「インド映画輸入だ...」

けん「自主上映で未公開の映画をかけてる人などは各国のアカウントを作って映画を観てディグってたりもしてますね」

ねこ「今日と明日(2020年1月11日)はホンマは大阪でテルグ語講座があったんやけど...(笑)」

ゆか「すんません!今日やるんじゃなかったかな...(笑)」

ペキ「14本公開で12本観たんでしょ?ねこ教授って呼ばせていただきます(笑)」

ゆか「もうインドにおでかけさんで良いんでない?(笑)」

ねこ「もうちょっと観れるかな思ってたけど意外と観れへんかった」

よー「意外と14本しかやってないんですね。もっと公開しているイメージがあった」

ねこ「でもバーフバリ以前に比べたら倍以上になりましたよ。また英語字幕の上映も増えていくし、新作も公開が続きますよ」

書き起こし:けんす。


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