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2017

映画レビュー:No.523 やさしい女(原題「Une femme douce」)

やさしい女
89年 / フランス
日本公開:1986年3月29日
監督:ロベール・ブレッソン
出演:ドミニク・サンダ
ギイ・フライジャン
ジャン・ロブレ







この記事はネタバレを含みます。ご了承ください。




8年使ってるワーキングチェアと5年使ってるウォークマンが立て続けに壊れた。大切に使ってきたからちょっと悲しいな。今年中に新調するって感じでお金を貯めよう。

▼語り口のテンポの悪さと内容の凡庸さ
ロベール・ブレッソン監督の1969年の作品。下高井戸シネマさまさま。これでゴダール、タルコフスキー、ヴィスコンティにつづいてブレッソンもデビューを果たしたぞ。劇場で観れるということが興味のキッカケとして大きく作用してる。いい感じだ。

冒頭ヒロインがどうやら事故って危篤状態になってそのかたわらで主人公が何でこんなことになったのかというのを独白し始める形で二人の出会いから順繰りに説明が始まるんだけど「まさかこのテンポでお前らの割と普通な夫婦っぷりを延々聞かされるんじゃねえだろうな」と思ってたら結局そんな感じの話だった。
長えし、つまんねえし、お前が悪いよ!!と思う。言い訳がましいし別に冒頭で事の顛末を見せとく必要もねえだろって感じ。

ナレーションが下手っていうか説明的っていうか「その夜僕たちは言い争いをした」ってケンカのシーンを映したり「申し訳なく思った」って謝るシーンを映したりなんつうか「もうわかったよ!」って感じの作りに見えるし起こる事も別にあんまり面白くないし、映像で観ることで加わるニュアンスに関しては基本的に男の女々しいところとか身勝手なところとかなので、これで話をしている主人公本人がそれを自覚できてないのはちょっとやばいと思う。
その割にやたら細かいところまで覚えているので作劇としてバランスが悪く見えてしまった。

▼予定調和というより"普通"な話
関節表現をやたら使うんだけど「ここ関節表現にする必要あるか?」ってとこまであえて迂回したとり方をしているように見えて珍しく古臭く感じた。
そもそも結婚の始まりからどうかと思ったし付き合うとかと違ってお互いちゃんと知りもしないで結婚したらこんなことにもなるっしょという以上の感慨がない。ましてや金銭感覚とか基本中の基本だと思う。「体の相性は良かったんだよねえ」みたいなことまで家政婦に話しててちょっとどうかと思う。

★★★★ / 4.0点



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