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2017

映画レビュー:No.524 ゴンドラ

ゴンドラ
112分 / 日本
公開:1987年10月12日
監督:伊藤智生
出演:上村佳子
界健太
木内みどり








この記事はネタバレを含みます。ご了承ください。




下敷きとかマグカップとか二つあってもしょうがねえもんを記念に買ってしまうようなタイプだった。

▼作品に通底する性的な緊張感~女性の撮り方
ゴンドラの伊藤監督は毎日映画館に来られてて終演後にゲリラで挨拶をされてた。ほんとうに作品を大事にされているのが伝わってきて好感しかない。見た目はちょっといかついけどね。笑
監督自ら映写確認にまで来られて一バイトの僕にまで「よろしくね。ありがとうね。」と丁寧に握手をしてくれたことが忘れられない。

水泳の授業中に初潮を迎えるという衝撃的なスクリーンアピアランスを飾る女の子(劇中では小5と言ってた)といかにも俺何ヤッてんだろって感じで窓を拭いている青年が交わる話。
この女の子がやたらエロく撮られてて「女の子が女の入り口に立つ」という映画の内容的にも説得力があるんだけど刺激が強いっていうか倫理的な部分も込みでドキドキする。今やったら完全にアウトだろっていうすっぽんぽんの入浴シーンとかあったり何なら青年と恋仲になっちゃうのか?まさか濡れ場とかやっちゃうのか!?と勝手に焦ったけどそこまではやらなかった。
性的な緊張感が強いのは後にAVを撮る監督ならではの手腕かもしれない。

▼撮影の印象
監督は観終わったお客さんと話をされる時も簡単に答えを言ったりせず観客の能動的な感じ方を大事にしてくれる人という印象だったのだけど映画自体もあまり説明をしない作りになっている。それでも意図をしっかり感じさせる撮影は逆に瑞々しい。言葉ではなく絵で感情を伝えようという丁寧で優しい手触りの作品。
一方で古い作品なので少し描き方がティピカルだったり撮影、脚本に垢抜けなさ、単純なクオリティの低さに繋がる古さを感じる部分もある。

▼人物やその他の雑感
娘と青年が急に仲良くなるのとか唐突で笑ったんだけど仲良くなるプロセスをじっくり描くのではなくあの娘が普通に話すくらいの人という物語生理から逆算するような展開が面白かった。女の子がやっと喋ったと思ったらクソやさぐれてて笑った。
獣医が高い金を取っておいてあっさりペットを死なせててあそこまもっと怒っていいと思った。
女の子のお父さんが作曲家で娘ちゃんに自作の曲を授けるんだけどそれが結構難しくて笑った。ハーモニカで吹くにはちょっとむずかしすぎるだろあれは。笑

★★★★★☆ / 5.5点

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