25
2017

映画レビュー:No.567 殺戮にいたる山岳(原題「The Hunt」)

殺戮にいたる山岳
93分 / 韓国
日本公開:2017年7月1日
監督:イ・ウチョル
出演:アン・ソンギ
チョ・ジヌン
ソン・ヒョンジュ







この記事はネタバレを含みます。ご了承ください。




たまーに耐えきれず「拍手してください!」とめんどくさい自己承認欲求を垂れ流してしまうのだけど、その度に律儀に拍手をしてくれる方がいてホント乾いた心が潤う感じ。

▼反逆の韓国ノワール特集
今年も反逆の韓国ノワール特集の季節だよ!
というわけで、例年この時期に韓国ノワールをポポポンと気前よく並べてくれるのがシネマート新宿(シネマート心斎橋も同時開催)。さすがに一般公開に至らなかった作品群ということなのかクオリティにムラがあって面白くない韓国ノワールっていう希少価値の高い作品が観れるよ。ははは。

▼思い出したように場面が切り替わる語り口の脈絡の無さ
ばあさんが見つけた山の金(きん)をチョ・ジヌンが権力使って横取りしようとするとこから話が始まるんだけど、この人達とは全く関係ないところにいる主人公のじいさんが物語に介入してくるまでの描き方がすっごくわかりにくくて観てて疲れた。
時制のコントロールとか脈絡が無さすぎて混乱するし、説明の描写にしてももう少し本筋のストーリーと絡めてわかりやすく描けんもんかなと思う。

▼人間描写の不親切さ
チョ・ジヌンが兄弟役を一人二役で演じてるんだけどこれが演出的にも絵的にも物語的にもビックリするほどわかりにくい上に特に必然性もなくてクラクラした。観終わっても結局どっちがどういうキャラで何がしたくて兄弟って設定にしたのかよくわかってない。
主人公は主人公で銃撃戦の合間合間に華のないヒロインとの関係性の描写がめちゃめちゃ強引かつやたら不親切にぼやかしたフラッシュバックシーンで挟み込まれるんだけど、肝心の「何でそこまで切実なのか」という点を隠しているので端にわかりにくいし、サスペンスの緊張感を止めるだけで主人公のキャラクターの補強になっていかない。
というか複雑な家庭すぎる。何がどう複雑なのか説明に困るくらい複雑。
何より物語的にその部分で最後まで引っ張ったことで特別感動とか納得が生まれるわけじゃないっていうのがヒドイ。だって作り手がわざと結論を先延ばしにしてるってだけで真相としては意外でも何でもないし、あんなの「そうだったのか!?」って驚く人いないよ。笑

▼新しさも意外性もない戦いの描写
主人公と猟友会の戦いは詰めの甘さ、手際の悪さで形勢逆転するパターンばっかりで別に映画的にフレッシュなアイデアがあるわけでもなく予定調和でつまらなかった。殺す気で引き金引くなら頭を撃て頭を。
パンパン当たりそうもない銃撃戦が続くか、仲間割れで人数が減るか、不意打ちでやっつけるかしかない。ロジックとか緊張感とか特にない。

韓国ノワールのアイデア一発のやつってこういう感じだったなあってのを久しぶりに思い出した。
もう一作のチョ・ジヌン主演作を観に行くか本気で悩むくらいつまらなかった(※結局観ませんでした)

★★★★ / 4.0点
関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment