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映画レビュー:No.645 シスターフッド・オブ・ナイト 夜の姉妹団

シスターフッドオブナイト
104分 / アメリカ
公開:日本劇場未公開(特集上映にて観賞)
監督:キャリン・ウェクター
出演:ジョージー・ヘンリー
カーラ・ヘイワード
ローラ・フレイザー
カル・ペン







この記事はネタバレを含みます。ご了承ください。




詰め替え用のシャンプーとコンディショナーは茶菓子と精肉くらい別々のところに置いておいてくれ。

▼ざっくりと良いとこ悪いとこ
グッチーズフリースクールのティーンムービー特集で観賞。
非常に学生らしい陰湿な対立構図が物語を引っ張る。夜の姉妹団という一種の仲良しグループが憧れや、その裏返しの妬み僻みによる晒し上げで田舎町全体の社会問題になっていく。
序盤は他愛もない対立を盛り上げようとしているために事後のインタビューなど時制を入れ替えたりするのが必要以上に複雑だし、中盤以降は物語自体が大げさに感じる部分もあるけど、核となるティーンの自意識の描き方や最初にムキになってついた小さな嘘が後に引けなくなるほど大きな流れになってしまう成り行きなど視点が丁寧で面白かった。

▼映画の視点の瑞々しさ
最後まで観ると夜の姉妹団の目的、何故彼女たちが頑なに沈黙を貫いたのかがわかるけど、基本的にボタンの掛け違いや単純な誤解によって問題が大きくなっている中で結果として正しい選択ができなかったのは若さだなあと思う。
本作は終始若者視点で進む話の割に映画としてはそういう自立心とか若者の世界(ネットや人間関係)に重たい教訓を残す容赦のない大人の映画。
もしくは「Leave us alone!」という気持ちで作ったのかな。大人は悩ませてもくれないじゃんか!って。

▼若干大げさな構成
観客は初めから夜の姉妹団側の視点も知っている分彼女たちが性的カルトとは考えづらいので物語の根本的な牽引力が弱く感じる部分もある。
そこで映画として問題を必要以上に大きくして展開させていくんだけど、世界中のどこにでもありそうなSNSでのちょっとした悪口、それこそ掲示板の書き込み程度の情報でマスコミが騒ぎ立てたり大人が振り回されまくったり、揃いも揃ってネットリテラシーは大丈夫なんだろか。
どうしても事の発端部を見せすぎた気はする。夜の姉妹団についてほぼほぼ全部見せてしまっているし、そこは構成でもう少しミスリードを強調しても良かったかもしれない。それこそ他者をめぐる物語としてもテーマと一致するし。
でもそれは多分作り手の選択ではなかったんだろう。理解されない。という主人公たちの苦悩に、だからこそ解放が必要なんだというメッセージを託しているのかな。

★★★★★★ / 6.0点

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